コラム

 このページでは、新上五島町に関するコラムを掲載して行きます。
 [ 過去のコラム:第1回 ]

上五島チャンネルコラム第1回

 「あご」と言われてトビウオだと分かる人は少ないと思います。

昨年の7月、慶應大学湘南藤沢キャンパスで行われた七夕祭で、「冷やし五島うどん」を販売しました。売れ行きもよく、多くの人に五島うどんを食べて頂きました。
友達の中では透き通った「あごだし」に虜になり、私が上五島に行くたびに「あごだしとうどん買ってきて!」と頼まれます。

そんなあごだしはトビウオからとられていますが、 ふと、トビウオの旬はいつなのか疑問に思いました。
スーパーでは「あごだし」として、粉末状で1年中販売されていますが、そんな「あご」にも時期があると思います。
また、どうして「あご」と呼ばれているのか?も疑問です。
そこで、「あご」についてちょっと調べましたので、私の体験談と共にお話したいと思います。

「あご」という名は、ホントビウオの学名である、「キプセルルス アゴ アゴ」から来ているそうです。あごの正式名所はトビウオです。トビウオの名前の由来は、水上に飛び出し、胸ビレを広げて滑空することから来ています。

私は幼いころ、群れになったトビウオが水上に飛び出しているのを一度だけみたことがあります。そのとき初めてトビウオが水面上を飛ぶ様子を見た私は、小さな鳥が溺れかけているのかと思っていました。
そのときの光景は今でも覚えています。
水面上にピョンッピョンッっと飛び出てくる魚は、なんとも不思議な光景でした。

こんなにも運動量の多いトビウオの身は白身で身がとても引き締まっています。長崎の実家に住んでいた時は、この時期になるとお刺身で食べることがありました。
味は淡白ですが、白身で、運動量が多い分、身はキュッと引き締まり美味しく、背中の銀色はキラキラと輝いて綺麗です。
私は白身で少し歯ごたえがある魚が好きなので、トビウオのお刺身は大好物です。
トビウオは初秋が旬なので、今が旬ですね!

新鮮なお刺身にして食べるもよし、塩焼きにしてもよし、アゴダシを使ってもよし。
旬なものを食べて、
「あぁ~、またこの季節が来たなぁ~」と、

季節を味わってみませんか?