2018年度第3回プロジェクト訪問

今回の出張では、野田と山野で、釜屋の開放のお手伝いと釜屋の夏休み”写真ハント”遠足のための下見を行いました。

大多喜町元気プロジェクト

今回は日曜日ということもあり、子どもの訪問者はおらず、釜屋にいたのは、釜屋の夏休みを主催しているお二人、お二人のお子さん(小学三年生の女の子、赤ちゃん)、一人の方の旦那さんと私たちの七人でした。15時くらいに釜屋を開放しているという情報を聞きつけて見学に来てくださった50代くらいの女性の方がお一人いて、釜屋で使える子供用の絵本や文房具などを期間中寄付してくれるとおっしゃっていました。私たちは、主に主催者のお子さん(小学三年生の女の子)と遊んだり、勉強を見ていたりしながら時間を過ごしていました。

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今回の出張で感じたことは、「初めて釜屋に入る際の障壁の高さ」です。
大通り沿いに立地しているということもあり車通りは多い釜屋周辺ですが、日曜日はその道を歩いている人はほとんどおらず、釜屋の向かいにあるとんかつ屋さんや隣にある蕎麦屋さんに車で来てそのまま帰る方が多かったように感じました。また、興味を持ってくれても中に入ろうとするには心理的ハードルが高いのかなとも思いました。釜屋の入り口は、道路から一段低く設計されていて床も同じく一段低いので中の様子が見えづらく、開放しているという情報が伝わりにくいのかなと思いました。この入る際の心理的ハードルを下げるためには、道路と入り口の間の幅畳一畳分強のスペースを内と外の中間的空間として設計する必要があるのではないかと感じました。

今回は、そのスペースに大きな机を置いていましたが、暑いためそこには誰もいませんでした。このスペースにふらっと前を通りかかった人が何かしらの”参加”や居心地のよさを感じることのできるように設計することで、今より多くの人が集う釜屋になるのかなと思いました。また、釜屋の中も土足で入れるスペースが限られていて、ふらっと覗きに来た方が滞在するには靴を脱いで畳に上がらなくてはいけない設計になっている点も改善できたらいいのかなと思いました。こちらも畳の空間と土足で入れる空間の中間的な空間を設計できるとよりいいのかなと思いました。しかし、一方で、釜屋で小学生を対象に私たちが勉強を見てあげるイベントの際などは、一段高く畳の空間が設計されていることで、勉強する空間としてはっきり境界ができて寺子屋みたいになって良いのかなとも思いました。

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最後に”写真ハント”遠足のための下見に関しては、晴れていたということもあり石畳の道や酒蔵など綺麗な写真を撮れるスポットの確認ができました。今後どのようなテーマで”写真ハント”遠足の企画を行なっていくかをグループ内で検討していきたいと思います。

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