2018年度第6回プロジェクト訪問

2018年8月17日(月)、今回は野田、山野で慶應チーム主催イベントの一つである「小学生の夏休みの宿題を見る会の一日」として、その運営と、釜屋の夏休み自体の運営のため釜屋に向かいました。しかし、残念なことに宿題をみる会への参加者は一人も現れず、別日に釜屋で企画されていたマグカップに絵を描くワークショップに急遽参加してくれた幼稚園児とそのお母さんに、次回の慶應チーム主催イベントである写真ハントの告知をすることしかできませんでした。

今回の宿題をみる会の失敗の要因には二つあると思っていて、一つは今回がお盆期間であったため帰省をしている方が多く、単に足を運んでもらえなかったのではないかということで、二つ目の理由としては我々の発信力の弱さに原因があるのではないかと思いました。釜屋の居場所を運営してくださっている皆さんに紙媒体で我々の企画の宣伝をしてもらうだけでなく、私たち慶應チームも積極的に地域に関わり自分たちのイベント告知ができたら違う結果になっていたと考えられます。

釜屋の運営に関しては、実際に訪れてくれた人は、20代前半くらいの男女の兄弟が一組と、大多喜町役場の職員の方が二名と、前述したマグカップワークショップに参加してくれた親子一組の合計六名でした。特に、初めに訪れていただいた兄弟には、釜屋の運営スタッフが野田と山野だけで対応したため、居場所運営者として自分たちだけでゲストを迎えるという経験を初めてすることができました。ゲストを居場所に迎い入れる際に重要だと感じたことは、挨拶の効果です。釜屋は通りの道路から一段下がったところに入り口があり、中の様子が見えにくいという特徴があることから、中にいる我々運営スタッフが声を出して外に向けて積極的に挨拶をすることで中への入りやすさに繋がるのではないかと思いました。実際、大多喜に観光で訪れていたその兄弟も、中から釜屋に興味を持ってくれているということがわかり、挨拶をしたところ中に入ってくれました。また、ちょうど空き時間があったということもあり、靴で入れるスペースでしばらく談笑をした後、「良かったら上がって本でも読んでいってください。」とお声がけをすると釜屋の中でしばらく滞在してくれました。

釜屋の夏休み

今回の体験を経て、居場所運営に置いて重要なポイントの一つに、ゲストを中に招き入れるためのホスト側の挨拶のような積極的なコミュニケーションの重要性を感じたとともに、人が訪れ滞在する居場所の運営のためには空き時間を上手く利用することがポイントになり得るのではないかと思いました。実際、釜屋の前には地元でも人気のあるとんかつ屋さんやお蕎麦屋さんがあるため上手く連携を取れば、お客さんのお店の利用前後で釜屋に足を運んでもらえる可能性はあるのではないかと思いました。