さんぽ(ウォーキング)をすることは私たちにとって、街にとって、どのような効果をもたらすのでしょうか。このコーナーでは、健康とまちづくりの観点から、さんぽの意義を見つめたいと思います。
 そこで、当プロジェクトでは映像収録期間である、平成21年8月1日〜9月24日の55日間、「さんぽみちGoGo!キャンペーン」を実施したします。制作統括の次田尚弘がダイエットに挑戦。目標は「体重55.5キログラムかつ体脂肪率15.5%(現在は、57.4キログラム・体脂肪率19%)」になること。また、「ウエストを68センチ(現在は71センチ)」に。 キャンペーン協賛として、和歌山市のみやざき鍼灸整骨院(院長:宮崎 恭章)スタッフ3名がトレーナーとして参加します。
 期間中、日々の計測結果は当プロジェクトホームページおよびみやざき鍼灸整骨院内で掲示いたします。

 そもそもさんぽ(散歩)とはどのような意味でしょうか。誰もが知っている言葉ですが、国語事典で調べてみましょう。

 さんぽ【散歩】
 特別の目的をもたずに、気の向くままに歩くこと。散策。 (出典:大辞林 第二版)

とあります。つまり、目的地へ行くために歩くのではなく、優柔不断になんとなく先へ進んでみるという意味合いであると考えます。
 さんぽをすることで街にもたらす効果は何でしょうか。まずは外に出て行くことで街に活気が生まれます。例えば、人の目があることで防犯対策にもなるでしょう。また、喉を潤すため自販機でジュースを買うかもしれませんし、街かどで美味しそうなおまんじゅうを買うかもしれません。それは街にお金を使う(落とす)という経済効果もあります。そして、何よりも私たちが健康に暮らせるという大きなメリットもあります。
 このキャンペーンでは、挑戦者・次田がさんぽに出かけ何歩いたか、いくら使ったか、何キログラム減ったか、体脂肪が何パーセント減ったか・・・という、さんぽの成果を発信して参ります。さあ、あなたも、さんぽをはじめませんか?

 ここでは、みやざき鍼灸整骨院のボディトレーナーの先生方より、効果的なさんぽの方法と注意点を含めたアドバイスをしていただきます。

■正しい散歩の方法と、散歩がもたらす効果
 さんぽをするオススメの時間は夕方です。確かに早朝は空気が清々しく気持ちがよいのですが、心・肺機能に負担がかかります。とくに高齢者の方や持病をお持ちの方にとっては注意が必要です。また、暑い時期は熱中症の危険があります。日照りが強い時間帯はさんぽを含め、外出は控えた方がよいでしょう。
 さんぽに出かける際にはミネラルウォーターなどのペットボトルを持参してください。さんぽをすると予想以上に汗をかきます。水分補給を忘れずに。帰宅後は、スポーツドリンクを飲んでください。あまりたくさん飲むとカロリーを過剰に摂取してしまいますから、水で薄めて飲むとよいでしょう。
 さんぽのメリットは、自律神経のバランスを整えることができる点であると考えます。さんぽをしリフレッシュすることは、緊張し優位になっている交感神経をやわらげる効果があります。自律神経のバランスがよくなると免疫力が増します。さんぽを継続することで毎日のリズムがつき、時候の変わり目といった体調を崩しやすい時季でも健康で居られます。 ここで、いわゆるメタボの方に耳よりのお話です。さんぽをしてから、腹筋運動をされてはいかがでしょうか。腹筋運動はお腹に貯まった脂肪を燃焼することができます。膝を伸ばすのではなく、膝を曲げた状態で、ゆっくりと時間をかけて行ってください。あまり無理をすると腰に負担が出ることもありますから、ご自分のペースで、少しずつ回数を増やせるよう努力してください。

■さんぽをするときの注意点
 さんぽをする前の準備体操が大切です。せっかく健康のために歩くのですからケガをしてしまっては意味がありません。足首を回す、開脚運動などのストレッチをすれば軽快に歩き出すこともできますから、必ず行うように心がけてください。
 そして、歩くときは「歩いているぞ」という意識をしてください。だらだらと歩くのではなく、足をしっかり上げたり、腕を振って歩くことでより多くの筋肉を使うことができます。 もし、痛みが出た場合はすぐに中止してください。しかし、筋肉痛などの筋肉疲労が現れることはよいことです。筋肉痛は小さな筋肉の部分断裂によって起こります。断裂した筋肉が再生し肥大することによりパワーアップできるのです。筋肉痛が酷いから、疲れるから止めるという考えはよくありません。さんぽの楽しさを感じながらご自分のペースで頑張ってください。
 また、さんぽを継続して行うことも大切です。毎日の積み重ねがダイエットや筋力増強につながります。健脚な方であれば1日30分〜60分を目標にされてはいかがでしょうか。しかし、体調に合わせて無理をしないように。雨の日は階段でトレーニングしいてください。一段昇っては降りるという運動(スローステップ運動)でさんぽと同じ効果があります。 ケガをしないように注意しながら継続したトレーニングを。さんぽライフをエンジョイしてください!

■モチベーションを保つ方法
 先生方がおっしゃるように、さんぽを継続して行うことが大切です。そのために自分にあった目標を立てられてはいかがでしょうか。もくもくと道無き道を進むより、ゴールを定めてゴール(目標)に向かって進む方が頑張ろうという気持ちになれると思います。目標は長期が望ましいです。短期の目標を設定してしまうと実現しなかったとき、短気を起こして止めてしまうかもしれないからです。人それぞれ、効果が現れるスピードは異なります。
 効果を実感するために日々の記録をつけてグラフ化することを勧めます。体重や体脂肪率が右肩下がりに減るのを見れば、きっとモチベーションも上がって毎日頑張れるはず!
 長期目標でダイエット計画を立案し、継続できる工夫をしてテンション上げ上げで頑張っていきましょう。

毎週土曜日の診療終了後、1週間の成果(計測)についてディスカッションを行います。成果(計測結果)とディスカッション内容は、このページで発表いたしますので、併せてご覧ください。

○第1週目(8/1・第1日目)
[体重57.4キログラム,体脂肪率19パーセント,ウエスト71センチ ←基準]
 1日30分から開始。水分補給を充分に。55日後の目標は、「体重55.5キログラム,体脂肪率15.5%,ウエスト68センチ」に決定。