慶應義塾大学 飯盛義徳研究室 > REPORT > カフェプロジェクト始動!

カフェプロジェクト始動!

こんにちは。カフェプロジェクトのリーダーを務めております、渡井彩未です。今回は、10/14にオープンされた「PARK COFFEE」さんにお邪魔しました!

PARK COFFEEさんは、「大人になっても立ち寄れる、公園のようなコーヒーショップ」です。

大井町という、多方面の交通の結節点で、たくさんの人が訪れ、多彩なカルチャーが行き交う地域にて、公園のように開かれた場所となり、立ち寄る人と人に新しい出会いをもたらす、そして、街やコミュニティへの愛着を育み、盛り上げる場所づくりを目指されています。

PARK COFFEEさんを訪問し、感じたこだわりが3つありました。

1つ目は、コーヒーです。コーヒーは、オリジナルブレンドをはじめとするスペシャリティコーヒーを提供されています。三軒茶屋にあるOBUSCURA COFFEEさんがコーヒー豆を監修されていて、世界中の農園に足を運ばれ厳選されたコーヒーはどれもこだわりが見えます(お伺いした際は、8種類のコーヒーをご用意されていて、全て魅力的でした…)。デカフェやチャイなどの他のドリンク、フードも提供されていて、思わず通いたくなるラインナップでした。

2つ目は、こだわりとストーリーを持ったアイテムで構成された空間です。特に、パートナーである東急さんの、使われなくなった鉄道技術服・旧駅舎の古材・電車の廃棄部品を再活用したものは、皆が注目していました。例えば、店内奥のベンチは、つい最近廃車となった電車の網棚と手すりが使われていました。お手洗いの上方には、車内広告を見つけ、遊び心にワクワクしました。また、カフェに併設されているオープンスペースの背後には、アーティスト・谷村 友さんによる大井町マップがあります。ポスカを用いて描かれたノスタルジックなマップは、大井町のおすすめスポットや行きつけのお店などを地域住民がマッピングできるよう、あえて余白を持たせているという工夫がなされていました。使われているものが、どんなストーリーをもっているのか、想像と共感を促す力を持っているのは、ユーズドやこだわりを持って作られたものならではで、非常に興味深いと感じました。

3つ目は、社会課題解決に対する姿勢とお取り組みです。2つ目にあげた再活用の事例も、環境負荷軽減につながるお取り組みですが、何よりも、都市型地域における地域コミュニティの希薄化と、新しいコミュニティの構築がしづらい環境に危機感をもち、その解決に全力で取り組もうとされている姿に感銘しました。今後、街の人同士が繋がれるようなイベント・企画を定期的に開催されるようです。直近では、市場に出回らず廃棄されてしまう花を使用したアレンジメント教室や、子育てについての情報交換ができるお話し会を開かれるとおうかがいしました。

今後、カフェプロジェクトは、「カフェ機能を持つ、地域を盛り上げるような居場所」について研究してまいります。その活動の一環として、PARK COFFEEさんにもご指導をいただきながら、大井町の地域コミュニティ創生に少しでもお役に立てればと願っています。実際にカフェを訪ね、お話を聞いたことによって、やりたいこと・アイデアがどんどん出てきました。これから、PARK COFFEEさん・東急さんと何か企画をすることを目標に、話し合いを続けていきたいと思っています。

カフェのご案内とお話をしてくださったPARK COFFEEさん、東急の方々、貴重なお時間をありがとうございました!

※なお、フィールドワークに際しては、大学の許可を得て、十分な感染対策を行って実施しました。