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インタビューの様子

シリーズ「先生、飯盛研とまちづくりについて教えてください(第2回)」

今回は地域づくりにおいて重要な視点、姿勢を中心にうかがいました。
どのプロジェクトについても共通するお話だと思うので、飯盛研メンバーはじめ、地域づくりを目指す方は必見です!
第1回の記事はこちらからご覧ください。

増山
地域づくりにおいて必要な視点をお聞きしたいです。
学生と地域の方、それぞれで違う視点が必要だと思っているのですが、まずは学生向けに教えてください。

飯盛教授
地域づくりにおいては、効果的なプラットフォームを設計して、色々な人との相互作用によって何かの活動や価値を生み出し続ける仕組みづくりが大切です。学生メンバーは、授業でしっかりと学びつつ、地域の方々と一緒になって汗をかきながらその学んだ知見を具体化して実践し、それをまた大学で磨き上げるというプロセスが大切だと思います。

地域づくりにおいてマネジメントの視点はとても大切だと考えています。地域づくりは成果が出るまで時間がかかります。そして、活動を継続させて、新しい価値を生み続けていく必要があります。そのために予算や時間をどのように活用していくか、まさにマネジメントの視点をいかしてほしいと願っています。

飯盛教授

増山
確かに、私自身プロジェクトをやっていて、マネジメントの大切さは身を以って感じています。地域の方に対してはどうでしょうか。

飯盛教授
基本的には同じですね。いかに多様な方々に参加してもらい、相互作用を生み出していくのか。そのためのインセンティブをどう設計するのか、主体生をどう引き出すのかなどに思いをはせていただくことに期待したいですね。

増山
今までのお話を踏まえて先生がプロジェクトに対して大きな期待を寄せてくださっていることがわかりました。飯盛研にはプロジェクトがいくつかありますが、成し遂げてほしいことはありますか?

飯盛教授
地域の方々と一緒になって合意形成をして、目標を定めて活動しているので、いかにうまくコラボレーションができるかだと思います。どのようにしたら理解が深まるのか、効果的なコラボレーションが実現できるのか、お互いが歩み寄り、一緒になって定めた目標に到達してほしい、そして喜びを分かち合いたいと願っています。

飯盛教授

増山
ファミリービジネスプロジェクトは地域づくりから少し離れているのかなと思うのですが、どうですか?

飯盛教授
最近、ファミリービジネスと地域づくりについて国内外で関心が高まっています。地域資源である特産品やお土産などはほとんどがファミリービジネスから生み出されていますし、教育や環境などの課題解決に貢献しているファミリービジネスも各地で見受けられ、地方創生の起爆剤としてファミリービジネスの役割に期待されているところです。卒業生でもそのような研究をした人も多数います。

研究プロジェクトに関しては、いろいろな方々のご理解、ご支援をいただき、元気に楽しくやってもらえれば、と思います。そして「活用ある学問」を目指してもらいたいですね。

次回予告

先生のお話を伺いながら、プロジェクトを始めたときの初心を思い出して、地域の方に寄り添っていくことの大切さを改めて感じました。
どこのプロジェクトにも悩みはあると思いますが、迷ったら定めた目標に立ち返ってみるのも良いかもしれません。

先生のインタビューも残すは最終回!乞うご期待!