ファミリービジネスプロジェクト2024年夏季活動報告「事業承継の未来を拓く:ファミリービジネスにおける原体験と繋がりの力」
こんにちは。FB(ファミリービジネスまたは同族企業)プロジェクトの定例勉強会の報告です!
2024年7月23日、茨城県にて、老舗企業「風月堂」の「万羊羹」を展開されている藤田さんをお招きし、非営利株式会社daidaiのファミリーファシリテーターである関清一郎さんと関尚子さんを進行役に迎えて、勉強会を開催しました。今回の勉強会は、私たちにとって非常に刺激的で、多くの学びを得る貴重な機会となりました。
藤田さんは、ご自身の家業である風月堂を継承する過程で、どのようにして事業を成長させてきたのかを詳しくお話しくださいました。藤田さんが強調されたのは、挑戦することで得た「原体験」がいかにして事業の核となり、それがブランドの力となっているかという点でした。藤田さん自身の経験や思いが、商品やブランディングに深く根付いており、これが消費者に新たな価値を提供していることが理解できました。
また、藤田さんは、ファミリービジネスにおける「繋がり」の大切さについても触れられました。事業承継を行う際、家族や従業員、そして地域社会との関係性が重要な役割を果たしていることが強調されました。特に、利害関係者との良好な関係を築き、その背景を理解することが、事業の安定と成長に繋がると教えていただきました。
さらに、ファミリービジネスならではの挑戦についてもお話がありました。藤田さんは、家業を継ぐ立場として、前の世代が築き上げたものを尊重しつつも、新しい価値を生み出すためにどのような工夫をしてきたかを具体例を交えて説明してくださいました。このような挑戦が、風月堂のような老舗企業でも革新を起こし続ける原動力となっていることが分かりました。
勉強会の終盤には、参加者がそれぞれ今回の学びを振り返り、今後の実践に向けた意気込みを共有しました。その中で、荒濱は「自分がどうありたいか」を明確に表現することの大切さについて学びました。藤田さんの「ワンフレーズで自分の思いを伝えることで、他者との繋がりが強まり、未来を切り拓く力になる」というアドバイスを通じて、自己表現の重要性を再認識することができました。
また、堀溝は「新卒カードをすぐに家業に使うのはもったいない」という藤田さんの言葉に強く共感しました。家業にすぐに戻るよりも、まずは他企業で多様な経験を積むことが、結果的に家業に新しい視点や価値をもたらすことを学びました。藤田さんは、自身も外部での経験を経て家業に戻り、その間に得たネットワークやスキルが家業の成長に大きく貢献したことを具体例として語り、非常に示唆に富む話となりました。外部で得た知識や経験が、将来的に家業を革新し、成長させるための重要な要素であるという考えを深く理解することができました。
藤田さんとの勉強会を通じて、私たちは地域で長い間活躍するビジネスの本質に触れ、これからのキャリアに生かせる多くのヒントを得ることができました。それぞれが持ち帰った学びを実践し、さらなる成長を目指していきたいと思います。
今回の勉強会を機に、私たちはビジネスにおける「原体験」や「繋がり」、そして「行動力」の重要性を改めて実感しました。これからも、藤田さんからいただいた教訓を胸に、前向きにチャレンジを続けていきます!