はじめまして、ILBC(ブランドコミュニケーションプロジェクト)です
ILBC (ISAGAI LAB. BRAND COMMUNICATION PROJECT)は、地域や組織の活性化を「ブランド」という切り口から目指し、学びを深めるプロジェクトとして立ち上がりました。
「ブランド」という言葉には様々な定義が存在します。この言葉を聞いて、具体的なブランド名やサービス名、製品を思い浮かべる人も少なくないでしょう。私たちは、「個別の売り手または売り手集団の財やサービスを識別させ、競合する売り手の製品やサービスと区別するための名称、言葉、記号、シンボル、デザイン、あるいはこれらの組み合わせ」(Kotler, 2006)という定義を使用しています。
ブランドの価値は企業や組織の資産となります。「ブランドエクイティ」を提唱したデイビッド・アーカー氏によると、「ブランドロイヤルティ」「ブランド認知」「知覚品質」「ブランド連想」そして「他の所有権のあるブランド資産」によって、ブランドの資産は構成されます。それだけでなく、時に組織内の愛着形成や体制の構築にも大きな影響を与えます。
そして、これらの効果は飯盛研究室が挑む「地域における効果的なプラットフォーム設計の実践知の創造」にもおいても活用することができると考えています。いわゆる「まちづくり」や「地域活性化」は、人・もの・ことが複雑に関係し、その構築は容易ではないことも事実です。
横浜市と神戸市のロゴと看板
ではどのようにすればそれらを築き、効果的な活動を行うことができるでしょうか。その方法の一つとして、我々はブランド構築の手法である「ブランディング」が有効なのではないかと考えました。特に、すべてのコミュニケーション手段を効果的に調整するための枠組みと表現様式を提供する経営機能であり、各ステークホルダー(利害関係者)との間に好ましいレピュテーション(評判)を確立し維持すること(Cornelissen, 2004)である、ブランドコミュニケーションの分野に着目をしています。
ILBCでは「ブランド」は「らしさの表現」であると捉えています。
地域の“らしさ”を引き出し、その魅力を表現することで、地域内外問わず、より多くの愛着形成や、地域における課題解決や協働の創出に繋げることができると信じています。
また「らしさの表現方法」として、言葉、ロゴ、ウェブサイトやSNS等の活用を想定し、これらを「コミュニケーション」として捉えています。
つまり、単にこれらの作成や運用をするだけでなく、その過程を通じてより本質的なブランドコミュニケーションへの理解を深めていくことを目指しています。
ILBCの参考文献の一例
本プロジェクトでは、先行事例や文献の調査を通じたインプットと、実践的なコミュニケーションを通じたアウトプットの両立を実現し、ブランドの可能性を追及します。