佐原元気プロジェクト活動報告 佐原夏合宿・「発酵と観光まちづくりインターン」に参加
こんにちは!佐原元気プロジェクトです。
2024年7月30日から8月2日にかけて、夏合宿を行ってまいりました。そして2024年8月5日から7日まで、津田塾大学、法政大学人間環境学部の皆さんと共に、NPO法人佐原アカデミア主催の「発酵と観光まちづくりインターン」に参加してまいりました。
夏合宿、空き家大掃除
今回の合宿では、これから利活用し運営していく空き家「イのハコ」を掃除することを中心に取り組みました。
私たちがイのハコとして利用させていただく空き家は、佐原駅から徒歩8分ほどの場所に位置し、以前はたい焼き屋さんや、花の種を売る場所として利用されていたそうです。
非常に暑かったこともあり、打ち水をするところから大掃除がスタート!こちらの空き家はしばらく使われていなかったこともあり、初日は覆ってしまっている埃を除去することから取り組みました。
2日目も1日目に続いて部屋全体の埃を綺麗にしていきました。私たち飯盛研究室やイのハコのロゴを貼ったことで道ゆく人々から「どんなことを行おうとしているんですか?」とお声がけいただけたことが大変印象的でした。
3日目、4日目は壁や天井などの汚れを1つ1つ除去してまいりました。空き家を掃除することは普段なかなか行うことがないため、その大変さを学ぶことができ、貴重な経験となりました。
最終的に、初日よりも綺麗になった空き家で今後この場でどのようなことができるのか議論を深めてまいりました。
イのハコで実際に取り組みを行う日に向け、引き続き活発に取り組んでまいります!
「発酵と観光まちづくりインターン」参加
初日(8月5日)
まずはじめに佐原アカデミア大矢野理事長ら主催者の皆様のご挨拶・ガイダンスの後、佐原アカデミアの大迫さんから佐原のまちづくりの概要、ならびに近現代のまちづくりの歴史についての全国と佐原の比較をご教示いただきました。
つづいて、佐原の歴史について講師の酒井右二さんにご講演いただきました。酒井さんは佐原地域についての研究をされており、佐原の成り立ちや地理・歴史的文脈から産業・文化など様々な観点でのレクチャーをいただきました。私たちは佐原に何度も足を運び、地域特性について勉強させていただいておりますが、初めてお聞きした内容が数多くあり大変勉強になりました。
その後、株式会社エヌアイデイ 中田さん、三原さんに「かき氷コレクション デジタルスタンプラリー」についてご講演いただきました。こちらは佐原地域で実施されているかき氷のデジタルスタンプラリーの実施内容についてご講演いただいたのち、デジタル化のメリット・デメリットなどについてディスカッションしました。
佐原はスタンプラリーの効果もあり、様々なかき氷が名物となっています!
二日目(8月6日)
二日目は発酵ワークショップからスタートしました。発酵ソムリエ坂本広美さんが講師をしてくださり、「発酵」について勉強しました。「発酵」と「腐敗」の違い、発酵食品の効用などを学ぶことができました。そして、実際に発酵を体験してみるというワークショップを行いました。このワークショップでは米麹から塩麹をつくりました。実際に手を動かして、発酵を体感することができました。また、玉ねぎスライスと塩麹を使ったドレッシング作りも行い、作ったドレッシングでサラダを食べながら塩麹のおいしさを体験しました。
夜には株式会社エヌアイデイ 中田さんに観光とDXについてのご講演をいただきました。特に興味深かったキーワードは「精度70%の設計」です。100%の完成度よりも求められていることを70%で実行していくことの大切さを学ぶことができました。また、新しい活動・プロジェクトを実行する中で「やらない理由探し」をしないで、「とりあえずやってみよう」と一歩事態を進展させることの重要性を学ぶことができました。他の人の実践を改善して模倣するのではなく、自分たちがとりあえず一歩進めてみた中で得た主体性のある成功体験をバージョンアップしてプロジェクトを進行させていくことの素晴らしさと重要性を学ぶことができました。ぜひここで得たものをプロジェクトの実践に繋げていきたいです。
最終日(8月7日)
最終日の最初は香取市都市整備課の方に佐原の街並み保存、そしてその活動についてご講演いただきました。佐原の街並み保存が始まる前の状況、そして街並み保存が始まったきっかけ、街並み保存を実施するにあたって立ちはだかった困難やそれを乗り越えた方法などを教わりました。普段目にすることのできない資料をみることができ、街並み保存が現在の佐原に大きな成果として残っていることを目の当たりにしました。
続いて、香取市教育委員会の方に佐原の大祭についてご講演いただきました。佐原の大祭の歴史、他地域の「山車文化」との比較などを学びました。電線が導入される前後で山車の大きさが変わったという歴史が特に興味深かったです。
ご講演の後は班に別れて「発酵と観光まちづくり」というテーマで課題研究、ディスカッションを行いました。津田塾大学、法政大学人間環境学部の皆さんと一緒に話し合いを行うことができ、普段関わりのなかった方々と仲良くなることができました。
今回の「発酵と観光まちづくりインターン」に参加したことで、発酵についてはもちろんのこと、佐原の新たな側面をインプットすることができました。これから空き家「イのハコ」の活用や、「サワラビルボード」の運用など、佐原元気プロジェクトの活動を進めていく中で、有益な情報の数々をご教示いただきました。ご講演いただいた皆様、お誘いいただいた皆様に改めて御礼申し上げます。
8月は2回の出張を行い、空き家の大掃除とインターンシップへの参加に励んでまいりました。
「イのハコ」の開店に向け、引き続き活動に取り組んでまいります。これからも佐原元気プロジェクトをよろしくお願いいたします!