2018年度第4回プロジェクト訪問

2018年7月11日水曜日、金光、髙田、田中、野田、山野の5人で大多喜高校へ出張しました。
大多喜高校の美術部を中心とした10名の生徒さんに対し、森永製菓の大多喜版ハイチュウのパッケージデザインに関するワークショップを行ってきました。

大多喜町元気プロジェクト活動の様子

ワークショップの内容としては、大きく三部に分かれていて、一部では野田が大多喜版ハイチュウのデザインを考えるにあたっての、情報発信を中心としたメディアリテラシーの講義を15分ほど担当しました。
次に、二部では実際にハイチュウのデザインを考えるにあたってのコンセプトをキャッチコピーで表現するためのワークを行いました。具体的には、多様なアイディアを出す手法であるブレインストーミング法や、出たアイディアをグルーピングして発想をまとめるKJ法といった手法をレクチャーしながら行いました。そして、第三部では第二部で多数決で決まったキャッチコピーを元に、実際にどのようなデザインにしていくかということを考えるデザインワークを行いました。このワークでは、まずデザインにどのような素材を使うかを考え、実際にどのようなデザインでそれらを配置するかといったことをグループ内で考えてもらいました。なお、第二部、第三部のワークでは、一班3~4人のグループにそれぞれ我々大多喜メンバー一人がファシリテーターとして参加し、発想を引き出したりまとめたりするお手伝いをしました。

大多喜町元気プロジェクト活動の様子

第三部を終えて、三つのデザインのラフ画の案が出揃い、多数決でどのデザインにするかを決める予定でしたが、どのデザインにもそれぞれ良さがあり、それらを組み合わせたらより良いデザインができるのではないかと考え、多数決で一つのデザインに決めることはやめました。最後に、第一部から第三部まで今日学んだことのおさらいを簡単にして、集合写真を撮り90分のワークショップを終えました。

ワークショップ後、参加してくれた生徒さんのなかから、今回のワークで考えた3つのデザインを元に実際に大多喜版ハイチュウのデザインを本格的に描いてみたいという要望があり、美術部の先生、私たちとの窓口になってくださっていた斎藤先生、役場の担当者の方、大多喜メンバーで協議しデザインをその生徒さんにお願いすることになりました。

大多喜町元気プロジェクト活動の様子

大多喜の魅力を再発見する今回のワークショップを高校生とできたことは大変意義深く、また、自発的にデザインをやりたいという生徒さんが出てきてくれたことは私たちがワークショップを設計し、無事成功させることができたからこそなのではないかと考えています。
また、後日、役場の担当者である小林さんからは、生徒さんの中からデザインをしてみたいという要望が出たのは、私たちのワークショップが、上手く参加してくれた生徒さんの興味を引くことができたからではないかとお褒めの言葉をいただくことができました。このような形で、依頼者である行政と依頼される側である高校、また、依頼者である大人と実際にデザイン案を描いてくれる生徒さんといった主体間の間に、私たち大多喜メンバーが入れたことで橋渡し的な役割を担うことができたのではないかと感じました。

大多喜町元気プロジェクト活動の様子

今後このように高大連携でワークショップをする際の反省点としましては、私たち大学生がワークショップに入った際にアイディアや意見を引き出すファシリテーション力の向上と学びや実りの多い時間となるようなさらなるワークショップ設計や運営の上達が挙げられるのではないかと考えています。
最後に、大多喜高校ハイチュウプロジェクトは8/26の大多喜夏祭り当日まで続くので、メンバー間、大多喜高校の先生方、大多喜町役場の担当者の方々と共有、連携を取りながら気を緩めることなく進めていきたいと思います。