慶應義塾大学SFC研究所（所長：飯盛 義徳）は、株式会社エヌアイデイ様（以下NID様）と千葉県香取市佐原地区（以下「佐原」）において、地域の課題解決のための具体的方策の探究において連携していくこととなりました。産学連携の推進や地域との協働関係を築きながら、プラットフォーム型ビジネス創出に向けた取組みを推進してまいります。

はじめに、2023年8月30日から9月1日において夏合宿を行いました。歴史的な街並みや文化など豊かな資源がありながら空き家の増加などに直面している、佐原を訪問し、徹底的なフィールドワークや、地域の方々とのグループワークによって、地域の課題解決のための具体的方策について探究しました。今回はこちらの夏合宿について、ご報告します。

一日目（2023年8月30日）

総勢約30名の研究室メンバーが佐原に到着。東京駅から高速バスで1時間30分の距離、そして成田空港や香取神宮に近い立地の良さに早速気がつきました。
佐原駅前の交流拠点「コンパス」にて、NID様から合宿全体に期待する点や概要のご説明と、研究室の代表がご挨拶。
メンバー一同、合宿に向けた士気を高めます。

また、これまでの佐原のまちづくりや、佐原の大祭に関する講義を受講しました。

その後は佐原の街並みを体験すべくフィールドワークを実施。古い町並みが残る小野川沿いや伊能忠敬の旧宅、記念館を見学しました。

二日目（2023年8月31日）

二日目は各班に分かれ、フィールドワークを行います。
地元の方々と交流を深めつつ、さまざまな企業、団体への見学・インタビューを実施。

最終日の提言発表に向けて、準備を進めます。

一日目、二日目のフィールドワークの結果、気づくことができた課題や地域の資源、そして飯盛研究室だからこそできる提言にむけて、各班が夜通し議論を進めます。

三日目（2023年9月1日）

最終日は、コンパスにて提言発表会が行われました。各班が直前まで議論と準備をすすめます。

発表会では、「大勢に向けてではなく一人が何度もリピートしてくれるような観光施策」や、「“発酵”をキーワードにした包括的な施策の提言」、また「小・中・高校生と共につくる新聞発行の提言」といった提言を行いました。

来賓の方からは「多様な視点からの提言で、一つに絞るのではなく、総合的に横断して実施してもらいたい」「多くの観点から議論されたとわかる提言であった」という感想を頂戴しました。

ご協力をいただいた佐原の皆様、そして様々な面でサポートいただいたNIDの皆様、発表会にご来場いただいた皆様、本当にありがとうございました。
佐原元気プロジェクトは、今後、本格的にスタートしてまいります。引き続き、ご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願いします！